今日、腕時計サイズのパラダイムは、3つのレンジプラスαで構成されている、といっていいかと思います。近年のカルティエのヒット作「バロンブルードゥカルティエ」を例にとれば、レギュラーモデルはSM(28・5ミリ)、MM(36・5ミリ)、LM(42ミリ)のスリーサイズです。いっぽう2011年の新作である超薄型の「バロンブルードゥカルティエエクストラフラット」は46ミリ。特別なモデルや複雑時計は、サイズ的にも存在感があるのが普通、と受け止められます。いっぽうで、誰もが認める古典的名品であるバテックフィリップの「カラトラバ」には、昔ながらのサイズが堅守するモデルが見られます。「カラトラバ5116」のケース径は、いまも36ミリです。また、ここ最近のちょっとしたブームともいえるミットセンチュリー・スタイルのモデルでは、サイズも当時のスタンダードを採ることが珍しくありません。オリエントのフラッグシップモデル「ロイヤルオリエント」のケース径は35ミリです。クロノグラフではどうかというと、手巻きのオメガ「スピードマスタープロフェッショナル」は42ミリです。ロレックスの「オイスター・パーペチュアルコスモグラフデイトナ」は40ミリです。